ちーちー

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毎朝会うあるお母さんには頭が下がる、という話

住んでいる場所が割りと辺鄙なところなのて、移動手段は100%車。通勤も買い物も送迎もぜーんぶ車。結婚するまでは関西の二大都市へ電車20分で行けちゃうという好アクセスの所に住んでいたので、どこへでも電車。真逆の場所に住んで3年ほど経った頃、人生初のガサガサかかとになりました。パンスト破れる並みのやつ。全く歩かんからな~。どんだけ車乗っとんねん。

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本題に入る前に1つ。

私はこのとっても好きなブロガーさんのこのエントリがとても好きなんです。

zuisho.hatenadiary.jp

私たちは複雑さに耐えて生きていかなければならない。僕はこの言葉を目にした瞬間、泣きたくなった。僕が、こうありたいと思うのは、まさしくそういうことであった。態度で示すしかないと思っていたことが、言葉として自分の目の前に現れることは、なんとこうも頼もしい。私たちは複雑さに耐えて生きていかなければならない。本当にそう思う。ルービックキューブのシールを剥がしたあの時の私は、たしかに複雑さに音を上げたのだ。 

ズイショさん、素敵過ぎます。

そして、私もこのエントリに出逢って初めて、素晴らしい言葉ってまだまだあって、私はまだ出逢ってないだけだけど、誰か気がついて言語化してくれて、それに気がつかせてくれるんだ、生きてて良かったって思えるのってこういう時だな、って思いました。大げさじゃなく、ほんとにそう思った。

「私たちは複雑さに耐えて生きていかねばならない」

本当にそう思う。そう思えたら、生きていくことが楽になるとは言えないけれど、自分一人苦しんでいるんじゃない、こんがらがった中に入らないといけない時もあるんだな、そんなこともあるな、って思えるかもしれない、私にとっては心の持ちように大きな変化をもたらした言葉の一つです。

 

で、私の住んでいるところの話に戻りまして

毎朝子どもの保育園の送迎・通勤はもちろん、車です。百パー車です。そして住んでいる地域柄、他の保護者の方も98%は車じゃないかと。98は言い過ぎかなぁ。でも今まで2~3名しか出会ったことないっす。園児は100名程はいるはずなんで。

とにかく車、車、車の人が多いです。徒歩圏内の人は徒歩で来ますけどその方たちも雨の日は車です。

 

が、しかし。

 

唯一全日自転車のお母さんが一人だけ居ます。その方には送りの時間がほぼ同じなので毎朝お会いします。ほかの交通手段で来られるのを拝見したことがないです。もしかすると、病気の時の迎えとかお父さんが車で来られることがあるかもしれませんが、とにかくお母さんと一緒の時は自転車onlyです。

うちの子どもより数か月後から入園され、半年ほどは足こぎ自転車(いわゆる電動ではないやつ)で来られてました。ある日、電動自転車をようやく購入されたようで、そこからは電動自転車で来られます。

雨の日も風の日も、多少であれば雪の日も。

もちろん夏の暑い暑い日でも。

都心とか利便性の高い土地とかなら、徒歩自転車登園当たり前でしょうけど、ここは田んぼ・畑・山林が地域の8割程度占めるような田舎ですから。計画的に拓かれた住宅街もありますが、アップダウン激しいため1人1台車保有がデフォルト多しです。

そのお母さんは、私より少し年齢が上の方だとお見受けしてます。若くて体力があるという訳でもない。

私はこのお母さんに出逢うたびに、本当に頭が下がり、そして先ほどの「複雑さに耐えて生きる」という言葉を思い出すのです。

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このお母さんのお子さんは、自転車の後ろで母が一生懸命漕いでくれているのを毎日見て大きくなるわけです。雨の日は母子かっぱを着て登園するのです。

うちの子は、雨が降ってても濡れることなく車でドアツードアです。好きな音楽聞きながら登園です。

彼女のお子さんと、我が子、比較なんて出来ませんが、少なくとも彼女のお子さんはお母さんの後ろで色んな複雑さを学ぶんだろうなと思えてなりません。

 人生における「複雑さ」を学べずに、学ぶ機会を与えられずに大人になっている人が沢山いるように思います。もしかすると私も十分に複雑さを知らない一人かもしれません。

辛さやしんどさをずっと我慢し続けることが「複雑さに耐えて生きる」だと安直に結びつけることは出来ないけれど、「するべき我慢」と「しなくて良い我慢」が世の中にはあると思う。その線引きって難しいし、人によってキャパ違うし、あの人は大丈夫でもこっちの人には辛いことかもしれないし。そこの判別はほんと難しいんだけども。

だからって、自転車での送迎は私には出来ないですけどね~。。。って、自転車の二人乗り出来ないミニトラウマありで。。。小学生の時、無謀にチャレンジして友達後ろ乗せたまま、こけたサイアクな人ですから、私…。ミカちゃん、あの時はごめんね。

 

たまには、早目の徒歩登園でもしようか、と考える今日この頃です。