何でやねん、深い。改めて考えた。
私は大阪生まれなんで、それこそ生まれた時から何でやねん、に触れて大きくなりました。
しかし、よくよく考えてみると、
何でやねん、って、シンプルな言い回しの様で実はめちゃくちゃ沢山意味を持つワードなんですよね。
漫才師がボケに対して使う、何でやねん。
店が定休日で休みやったら、何でやねん。
我が子がテストで0点取って来たら、何でやねん。
付き合ってた彼女が浮気してたら、何でやねん。
ホッチキスの針が肝心なとこで無くなったら、何でやねん。
おかんが鍋をかぶったら、何でやねん。
信じられへん、何考えてんねん、ありえへん、ないわ~、むちゃくちゃ腹立つ、嘘やん!、そんなんいやや~。
大阪人はありとあらゆるこういう気持ちを「何でやねん」の一言で済まします。
めっちゃ便利。
そしてめっちゃ友好的。
何でやねんって、はっきりと相手の言っていることを否定のニュアンスを含めて指摘する言葉なのに、毒っぽく聞こえないんですよねー。実はすごく深~い、ワードなのかなって最近気がつきました。
関西の人、特に大阪の人たちは、関東の人とか外国の人が連発するのには不快感を示してしまいがちです。どこかで「何でやねん」の懐の深さを感じていて、何でやねんって言っとけば関西弁マスターしたと同じでしょ、と浅はかに使おうとする部外者に対して拒否したい気持ちが働くんでしょうかね。
何でやねん。
いまさらながら、深い。