「失念しておりました」というフレーズを初めて使ってみた。大人の階段一歩上がれた気がした。
おいおい、もう十分大人なんじゃないの?と自分に突っ込みたい気もしますが、歳は毎年1つずつ増えて行きますが、自分の中身の年齢は25~28位で留まっているような気がしてならない今日この頃です。
これまでの会社では、余り畏まったメールのやり取りをする感じではなく割とフランクなやり取りが多かったのですが、今勤めている会社はそこそこ大きいし、かなりビジネスライクなメールのやり取りをする方が多いです。
・この件について早急に対応頂ければと存じます、とか
・御確認頂きましたら、ご返信頂けますと幸いです、とか
「存じます」って~!「幸いです」って~!
普段の言葉遣いでは絶対出てこないですが、メールではかなりの頻度で出てくる。
最初恥ずかしかったけど、今は慣れました。よく使います。
ある意味便利です。丁寧に言ってるけど、結構強引な事言ってるやん、ってことあります。「こうしてくれや!!!」っていうのを、「こうして頂きたいと存じます」って言うとね、何か優しく言ってるみたいに聞こえるもんね。便利だなぁ、敬語。
そんな感じで仕事でのメールのギアチェンジを徐々にしてきた私ですが、
「失念しておりました」
これ、相当レベル高くないですか?!
初めて「失念しておりました」ってメールで言われたとき、思わずググっちゃいましたよ、私。えっとー、確か忘れてたって意味だよなぁ。違かったかなぁ。
何か異国の言葉聞いてるようで、平安時代にタイムスリップしたようで。
玄関のドア開けたら、三つ指ついた奥様が出迎えてくれたようで。
茶室に招かれたようで。
馬に乗って散歩行きませんかと誘われたようで。
高貴な、みやびな、優美な、上品な空気がふわりと漂ってくるような。
あ~~!すいません!忘れてました~~!!てへ。
って言うのと
大変申し訳ございません。失念しておりました。
っていうの、全然違うもんね。
どんだけみやびやねん。
それで、私のギアも大分こなれてきたので、ついに先日使ってしまいました。
「失念いたしておりました」
緊張した~。送信ボタン押すの躊躇した~。
でも、使ってみたら、自分が一歩大人の階段上った気がいたしました。
自分の実年齢に、中身が少し近づいたように思います。
「大人」なフレーズも、バカっぽいフレーズも、どっちも自分の言葉として自由に使いこなせるようになったら、かっこいいなぁ~。