ライブで腕組みでつったってるおじさん達の気持ち
私は一応、元バンドマンである。
えーと、約20年程前の話。
・・・・20年かぁ。文字にしてみるとインパクトあるなぁ。
ちなみに私はドラムを担当しておりました。
オンナがドラム叩くってやつに憧れて始めたんですね。本当に楽しかったです。もう全く楽器をする機会はありませんが、またドラムしたいなーって今も思ってます。
当時、クラブブームがやってきていまして、その後はチャライ遊びになりましたが、その頃は結構アングラな雰囲気がまだあって、よくクラブ遊びもしてました。DJがかける音楽がそのまま自分たちの趣味になっていってました。
もちろん、ライブにもよく行ってましたし、自分のバンドもしていましたから、人にも来てもらったりもしてました。
私はその頃20代そこそこで、ヤングでしたから、ライブと言えば、踊らなソンソン!じっとしてるのなんてもったいない!身体が勝手に動いちゃうわ~!ってなもんで、酷い時には次の日首の後ろ筋肉痛とか(笑)どんだけ暴れるねんって話です。
そんなノリノリなライブの中、あるおっさん達(ヤングな私にはおっさんに見えた。でも今の私より歳下やったかもしれへん主に男性たち)は、腕組みをして目をつむっていたり、じっと音楽に耳を傾けていたり、難しい顔をしていたり、静かに音楽を聴いている人たちが、多くはないけれども、一定数いました。
そんな人々を横目で見ながら、なんでこんな楽しいのに体が動かへんのー!もったいないー!何やったら、この音楽の良さわかってへんのちゃうん!ほら、こんなに楽しいで!と、ヤングな私は思っていました。
若いですねー。
ほんと自分でも呆れるくらい、若い。
そして自己中!!!
今はそんな彼らの気持ちもわかりますし、今ライブに行けば、何やったら私もそっちの部類の人々になるんじゃなかとも思います。
(基本、音楽を聴くと身体が勝手に動くタイプなので、どうしてもそんな衝動が沸き起こったら踊っちゃうでしょうけど)
音楽を聴くことって、人それぞれなんですよね。
若いときは自分のことしか基本見えてませんから、(暴れる音楽だったら)暴れるの標準でしたけど、同じものを聴いても、暴れない人だっている。
歌詞に聴き入る人もいるし、ある楽器を追いかけて聴く人もいる。(私はドラムをやっていた影響で、ドラムを追いかけて聴いてしまう)
でも、どんな聴き方も正解・不正解なんてなくて、自分が心地よいのが一番大事なんですよねー。
若い衆がモッシュしてたりして、おーおー盛り上がっとるなぁ、とか思いながら、私もライブで静かに聴き入って音楽を楽しみたくなって来ました。今は子供が幼くて、全くライブに行けてませんが、そのうちまた自分流の楽しみ方でライブ参戦しに行きたいなー。